田能村直入（たのむら ちょくにゅう、1814年〈文化11年〉 1907年〈明治40年〉）は、幕末から明治時代にかけて活躍した日本の文人画家・南画家です。
豊後（現在の大分県）出身で、田能村竹田の養子としてその画風を受け継ぎ、後世に伝えました。

◆ 略歴
生年：1814年（文化11年）
出身地：豊後国（現・大分県）
本名：田能村 孟通（たのむら もうつう）
別号：直入、直中、玉巵園など
幼い頃より画才に恵まれ、田能村竹田の養子となって南画の修行を積みました。
詩文・書にも通じ、文人としての素養が非常に高かったことで知られています。

◆ 活動と画風
直入の画風は、師である田能村竹田の雅致を受け継ぎつつも、さらに力強さと構成美を加えたものと評されます。
山水画・人物画・花鳥画に優れ、詩情あふれる画風は高い評価を受けました。
江戸から明治への大きな時代の転換期にありながら、文人画の精神を堅持し続けた存在でもあります。

◆ 教育と影響
京都に居を構え、後進の育成にも力を注ぎました。
門下には富岡鉄斎などがおり、日本南画の継承と発展に大きな役割を果たしました。

◆ 晩年と死去
明治時代に入っても精力的に制作を続け、1907年（明治40年）に94歳で没しました。



表具寸法（軸先含む）★約51×200
本紙寸法★約34×110


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